天神発展史講座第一回「サヨナラ福ビル]講師;益田啓一郎先生
戦後の天神町(てんじんのちょう)市場の火災や、福岡銀行本店用地・福岡郵便局との「土地の三角交換」等、1961年12月竣工に至る「福ビルの生い立ち」から始まり、竣工後には福岡のランドマークとして、福岡・天神の発展に果たしてきた役割などを深く識ることできました。
福ビルの顔として有名な「文具とうじ(冬至顧問)」が福岡・九州のステーショナリー文化を築かれたというお話しや西鉄と岩田屋の合弁会社の「NIC」がインテリアという言葉を福岡に根付かせたというお話では、特に御年長の先輩方が、懐かしむような面持ちで何度も頷く姿が印象的でした。
天神ビッグバンという名のもとに都市開発が進む“福岡部”。2024年に7つのビルが竣工予定の、
新しい天神は、「アジアでもっとも創造的なビジネス街」と為ることを期待されてはおります。
我が国は、戦後に植林した木が利用期を迎えております。カナダでは建築基準法の改正により木造で12階建が建てられるようになります。米国でも21年までに18階建てまで可能になる見通しと聞きます。経済特区として進める都市開発であれば、世界一と評される日本の木造建築を活かせる条件緩和を提言し、福岡から世界へ発信できるコンパクトシティと為らんことを望みます。
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